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行員紹介

事業承継(MF部)

メザニンファイナンスの手法を用いて

円滑な事業承継をデザインする。

メザニンファイナンスの手法を用いて円滑な事業承継をデザインする。

雨宮 礼佳

2015年入行/文学部心理学コース卒

地域に貢献できる仕事を希望して入行した。厚木支店に配属、テラー、出納など支店の基本業務をひと通り経験後、2016年4月から営業課で法人融資を担当。2019年1月SF部営業店支援グループ、2021年4月からMF部に所属。

私の役割

きらぼしキャピタルのファンドを活用し、
金融ビジネスの醍醐味を味わう。

私の所属するMF部は、2021年4月に設立された組織で、貸出メイン化推進と事業承継の二つの観点から営業店を支援する役割を担う部署です。MF部の名称は、メザニン(Mezzanine)などのミドルリスク(Middle Risk)を取ってメイン化(Main)を図るという多義的な意味が込められています。メザニンとは、銀行が伝統的に取り組んできたローンと、株式を活用したエクイティファイナンスの中間的な金融手法を指す言葉です。私は事業承継の観点から営業店をサポートするチームに所属し、きらぼしグループ企業である、きらぼしキャピタルの運営するファンドを活用した提案を行っています。事業承継に課題のある企業について、支店から相談が持ち込まれることが多いのですが、私たちのチームでも取引先の中からリストアップし、支店担当者からアプローチしてもらうこともあります。支店の融資担当者時代とは一味違う金融ビジネスの醍醐味を味わう日々です。

私の仕事

議決権のない優先株を活用することで、
関係者全員がハッピーになれる結論を得た。

企業オーナーは高齢になると後継者の問題を真剣に考えるようになります。親族に適した人がいない場合、事業や資本を引き継いでくれる第三者を探すことになりますが、簡単ではありません。そこで私たちは、事業承継についてお悩みを抱えているオーナーに対し、いくつかの選択肢を示しながら、円滑な事業承継が行われるようにサポートしています。私が携わったある案件では、70代の創業家オーナーが株式の売却を希望されていました。従業員の中に経営を引き継ぐ人はいたのですが、株式の買取は難しいという状況でした。そこで私たちは、きらぼしキャピタルが優先株を引き受けるスキームを用いて、問題を解決しました。優先株は議決権がないため、経営はこれまで通り続けることができます。オーナーを含む創業家の人々、経営を担うことになった役員や従業員など、関係者全員がハッピーになれる結論を得ることができ、やりがいのある案件となりました。

私のテーマ

多様な立場の利害関係者を説得できる
知識を磨き、経験を重ねていきたい。

事業承継に悩みを抱えているオーナーはとても多く、私たちの仕事は社会のニーズにマッチしたものだと思います。ただ、案件によっては利害関係者が多く、意見もバラバラということが珍しくありません。また、業種、地域、規模も案件ごとに異なっており、似たものはあっても同じものはないといえます。そんな中で、関係者全員が納得のいく結論を得るためには、提案が理にかなったものであることや、私たちの姿勢が公平なものであることが大切です。さらには、対話する皆様からの信頼を得なければなりません。私はまだまだ経験不足で、上司や先輩に助けていただきながら案件に取り組んでいるのが現状です。タイムスケジュールもある中で、私がやりたいと思っていたことが、全部できていないこともあります。この仕事のスキルを高めていくために、案件一つひとつに対して丁寧に対応しながら、知識を磨き、経験を積み重ねていくことが何より重要だと感じています。

私の職場・働き方

年齢や役職の垣根を感じない
自由な雰囲気の溢れる組織。

MF部の事業承継チームは10人ほどのメンバーで構成されていますが、年齢は30代半ばから40代半ばの人が多く、支店長経験者も含まれています。私はまだ若手であり、何かと教えていただく機会も多いのですが、とても質問しやすい自由な雰囲気です。年齢や役職の垣根を感じることがほとんどありません。そんな中で私は「“高い志”をもつひと」でありたいと思っています。案件を一人で仕上げることがまだ十分にできていないのですが、「この人に対して、このようにアプローチしてみたい」と思うことは多々あります。事業承継に関して、自分一人で支店をサポートできる存在になりたいという強い想いで仕事に取り組んでいるところです。仕事を上手く進めるためには、自分の考えを持ちながら、相手のことを思いやる気持ちが大切だと考えます。また、一つの考えだけにこだわらず柔軟な考え方をすることや、責任感を持って仕事に取り組む姿勢を持っていたいと思います。

きらぼしプライド

※部署·役職名等は取材当時のものです