創業支援
従来の銀行の考え方にとらわれない
新しい創業支援のあり方を構築していく。
従来の銀行の考え方にとらわれない新しい創業支援のあり方を構築していく。
宮坂 直輝
2012年入行/国際総合科学部国際経営コース卒
長津田支店に配属となり、資産運用3年半、法人融資2年を経験した。2017年10月、東京TYフィナンシャルグルーブ(現・東京きらぼしフィナンシャルグループ)創業支援グループに異動となる。2021年4月から、きらぼし銀行創業支援室の所属となった。
私の役割
スモールビジネスとスタートアップ。
二つのパターンの創業支援を取り扱う。
2017年10月から創業支援の仕事に携わっています。2021年4月から所属部署の名称は変わりましたが、仕事内容は同じです。創業支援室の役割は、これから起業する、あるいは起業して5年以内のお客さまを支援することです。金融のご相談、事業計画書策定のお手伝い、販路サポートなどのほか、人材の確保、公的助成金の活用などでも、情報提供や外部機関のご紹介も含めて対応しています。創業支援には二つのパターンがあります。一つは支店からの相談に基づくもので、飲食店や美容院などを地域で展開しようとしている、いわゆるスモールビジネスのお客さまを対象とするもの。もう一つはIT系を中心としたスタートアップ企業、ベンチャー企業を対象とするものです。他行の創業支援とは異なり、コンサルティング機能をメインとして活動しています。融資は支店を通して行い、創業支援室は銀行の枠組みを超えて、幅広く創業期のお客さまを支援していこうとしています。
私の仕事
創業者の経歴、考え方、人柄も含め、
決算書に表れない企業の可能性を見極める。
創業期にあるお客さまの場合、決算書は赤字であることが多く、従来の銀行の発想だけでは支援することができません。そこで大切になるのが、赤字になっている理由を見極めることです。事業がうまくいっていないために赤字なのか、成長するための投資をしているから赤字なのかで、意味あいは大きく異なります。また、創業者の経歴、考え方、人柄なども重要な要素です。創業に至るまでの経験を生かしたビジネスであるほうが成功の確度は高くなります。また、売上や利益に対して、計画性や根拠を持っているかも評価対象です。さらに、対面した人に対して好印象を与える人柄であるほうが、今後のビジネスで取引先を増やすことにつながると思われます。このように、創業支援では、決算書に表れないことも評価しながら、どのようなサポートが必要かを考えていきます。創業支援はお客さまの成長を通じてwin-winの関係を築くことを目指すもので、幅広い視野が必要とされています。
私のテーマ
創業支援のサービスメニューを企画し、
IPOを目指すお客さまを支援したい。
創業支援のなかでも、私はとくにベンチャー型のスタートアップ企業の支援に深く関わっています。こうした企業の多くは、税理士など社外の人からの紹介に基づくものです。そこで、各種のイベントに参加して、人脈を構築してきました。とくにIT系で起業する方が多く、IPO(新規株式公開)を目指して、ビジネスを成長させていきたいという考えをお持ちです。事業が成長していけば、銀行として提供できる無償のサービスや融資のほかに、人材の確保や社内規程の整備なども必要になってきます。そこで、きらぼしコンサルティングが、有償のサービスとして、どのようなメニューを提供できるのか、そのメニューづくりも私の課題となっています。また、自治体でも創業支援のプログラムを持っており、各種の助成金やビジネスマッチングのためのコミュニティなどを利用できます。自治体とうまく連携しながら、お客さまの支援を行っていこうとしています。
私の職場・働き方
フリーアドレス、フレックスタイムで
自由な形態での働き方ができる。
私の職場はフリーアドレスで、フレックスタイムも導入されています。さらにテレワークも可能で、いつ、どこにいて仕事をしてもいい、自由な形態で働いています。ベンチャー型のスタートフアップ起業の情報は、社外イベントへの参加によって得られることも多いのですが、イベントの多くは早朝や夕方以降など、ふつうの勤務時間外に開催されるため、自由な形態での働き方がマッチしています。またワークライフバランスの観点でも、とても助かっています。現在、妻と分担しながら、小さな二人の子どもを育てているため、何かと融通のきく制度の恩恵を受けているのです。きらぼし銀行では人材戦略のなかで、「『どうしたら出来るのか』を常に考えるひと」をスローガンの一つとして掲げています。これは創業支援の仕事をするうえで、まさに必要なこと。自由な働き方の利点を生かしながら、「どうすれば支援できるか」を考え、当行ならではの創業支援の仕組みを創っていきたいと思います。
きらぼしプライド